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<Author: 李白>
<Title: 下終南山過斛斯山人宿置酒>
<Format: 五言古詩>
<Year: 1988>
<BookName: 唐詩三百首詳解  上卷>
<Translator: 田部井文雄>
<style: 現代文有假名>
<style2: 日本現代譯文附假名標注>
<TranslatedTitle: 終南山を下り 斛斯山人に過り  宿りて置酒す>
<BookPage: 172>
<UsedPage: 1>
<Feature: 0>
<End Header>
<Poem>
暮從碧山下，
山月隨人歸。
却顧所來徑，
蒼蒼橫翠微。
相攜及田家，
童稚開荆扉。
綠竹入幽徑，
青蘿拂行衣。
歡言得所憩，
美酒聊共揮。
長歌吟松風，
曲盡河星稀。
我醉君復樂，
陶然共忘機。
<End Poem>
<Translation>
夕暮（ゆうぐ）れに緑（みどり）の深（ふか）い山（やま）から下（くだ）ってくると、山上（さんじょう）の月（つき）がわれわれ人間（にんげん）につき従（したが）ってくるようだ。下（くだ）って来（き）たこみちのあたりをふり返（かえ）ってみると、そこはもはや夕暮（ゆうぐ）れの薄暗（うすぐら）い色（いろ）におおわれていて、うすみどりのもやが横（よこ）ざまにかかっている。

斛斯山人（こくしさんじん）と連（つ）れ立（た）って、山人（さんじん）の山居（さんきょ）に着（つ）くと、童僕（どうぼく）が隠者風（いんじゃふう）の家（いえ）の戸（こ）を開（ひら）いてくれる。緑（みどり）の竹（たけ）が奥深（おくぶか）いこみちにまで生（は）えていて、緑色（みどりいろ）のつたかずらがわたしの旅（たび）の衣（ころも）に触（ふ）れる。

楽（たの）しく語（かた）り合（あ）いつつ、わたしは今宵（こんしょう）休息（きゅうそく）するところができて、まずはよい酒（さけ）を一緒（いっしょ）に酌（く）みかわすのである。松風（しょうふう）の音（おと）にあわせて、長（なが）く声（こえ）を引（ひ）いて口（くち）ずさみ、歌（うた）が終（お）わって見（み）れば、天（あま）の川（かわ）の星（ほし）もまばらになっていた。わたしは酒（さけ）に酔（よ）い、あなたも楽（たの）しんで、ただうっとりとして、二人（ふたり）ともに、俗世（ぞくせ）の小細工（こざいく）を忘（わす）れ去る心（こころ）となったのだ。
<End Translation>